お久しぶりです、やどりぎです。本日は伯母と日本橋のアーティゾン美術館というところに行ってきました。このブログにおける新キャラ「伯母」を簡単に説明すると、よく僕を美術館や歌舞伎に連れて行ってくれる医ンテリ独身女性です。アーティゾン美術館の方については今回詳しく説明しようと思います。
アーティゾン美術館はブリヂストン創業者の石橋正二郎が創設し、現在は石橋財団によって運営されています。最大の魅力はなんといっても収蔵品の数であり、その規模は常設展が定期的に入れ替わるほどです。企画展の方も刺激的であり、常設展と合わせて古典美術から現代美術まで様々なジャンルのものが見られます。財団が金儲けに興味がなく学生無料(要予約)なのもうれしいところです。
来館者も美術館慣れしている人が多いと思います。僕を含む多くの人が意味がわからないことに寛容であり、わからない作品に対しては「ふーん」という顔でやり過ごしています。また、「ここから先は作品と近すぎるから進まないでね」みたいなことをいちいち書いてないことが多いです。策を設けるよりは床にテープだけ貼ったり、あるいは床の色を変えたりしてその意図を示してます。来館者もそれでわかるからわざわざ排除的なデザインをする必要がないのです。
今日は企画展と常設展をどちらも見たのですが、なんだかいつもと雰囲気が違うようでした。聞こえの悪い書き方にはなりますが、普段いるはずのない美術館に慣れていない客層が混じってるように思えました。具体的には、先ほど書いたようなテープや床の色の意図を不文律として共有できてない人が何人かいました。美術館が続いていくにはにわか層が来てくれないと困るというのはゲームの界隈にいれば何となく感じてしまうのでそういう人がいても作品に触れているわけでなければ不快に思うこともないのですが、伯母は僕よりは気になっているようです。
で、そういうお客さんが来る理由は見当がついていて、近くでやっている「アニメ『鬼滅の刃』柱展」に来ている、普段あんまり美術館に行かない人がついでにアーティゾンにも来てるということじゃないかというのが僕たちの認識です。伯母からしたら鬼滅の刃が国民的漫画であることなど知ったことではないし、普段の客層の中にも僕の伯母くらいの認識の人はいるから難しいなあと思ってしまいました。
ところで今回の更新において僕が一番言いたかったことは、「美術館のチケットがインターネット予約必須なのってインターネット使わない人に対する排除デザインだよね」です。が、書いてる間によく考えてみたらそれで排除されてる人と今日来てた人たちは全く別物で、インターネットでの予約もできないような人は今日も排除されていたことに気づいてしまったので、なんだかオチのない文章になってしまいました。どちらかというとインターネット不慣れで排除されてたの大学一年目の自分なんだよな…
何はともあれ、アーティゾン美術館、面白いです。近くに明治屋もあるので、東京のハイソな空気の詰まったお土産も買えるんじゃないかと思います。ではまた今度。